恐怖感情は生きる上で必要だった
恐怖というのは、自分で止めよう、治そう思っても
できない感情の動きであり、
この恐怖反応は、実は
私たちが日々の生活をするうえでとても役立ってくれています
例えば、みなさんは
ゴキブリ
は好きだろうか?
「すきすきー!まじすき~!」なんて人はいないだろう
むしろ、
「ゴキブリはまじでむり」
「見ただけでイヤになる」
と感じる人も多いのではないだろうか
なぜ、こう感じるのか
それが、恐怖感情が「生きる力」に繋がっているからなのです
というのは、
ゴキブリという人類に嫌われ果てている生き物は
病原菌を運ぶなど、衛生環境を悪化させる生き物です
もし、このゴキブリを見ても何も感じず、
放っておくと、たぶん人間は病気になりやすくなってしまいます
すなわち、人間がが生き抜く上で
恐怖を感じるべきところに恐怖を感じられる人は
その恐怖感情を持っていない人よりも
長生きができるのです
どうですか?
ビビりや怖がりがネガティブではなく
ポジティブなものと感じてきてはいませんか?
高所恐怖症もそうです
高いところに行くと足がすくむ、、
なんてことあると思います
それは、昔の時代(狩猟採取をしていたとき)では
今の時代ほど高いところの安全性がありません
おちたら一発アウトです
その時代の恐怖感情が、
今の時代に引き継がれ、展望台などの安全な高い場所でも
怖がってしまうわけです
全く、高所恐怖症ではない知り合いからは
「ビビりすぎだろ」と笑われるかもしれませんが、
心の中で、
「生きる力が高いねん」
とつぶやいてやりましょう
なぜ女性はお化粧をするのか?いま、化粧をする男性が増えてきたワケとは
話は一転し、
なぜ女性はお化粧をするのか、
そして、今お化粧をする男性が増えてきたワケを
進化心理学の観点から見ていきましょう
まず、生殖的そして進化論的には
「女性が選ばれるほうに回っているから」
と解釈されます
これまでの歴史、人間社会から顧みると、
男性が子どもを育てるのに必要なお金を稼ぎ、
女性はその男性に選ばれないと子育てもできない
つまり、男は社会に出て金を稼ぎ、女は家で子育て家事をする
いい男(高収入、高身長、誠実など)を見つけなくては、
女性は自らの遺伝子を残せない
という社会体制が築かれてきたのが主な要因といわれています
これは生物進化の歴史において、
きわめて特異な状況らしい
他の動物を見ても、
オスが求愛行動をして、メスを捕まえる
ことが多いように思います
だがしかし、今時代は変わりつつあります
女性も社会に進出する機会が増え、
女性自身でお金を稼ぐことが可能になっています
そうなると、女性は男性に選んでもらう必要もなくなり
むしろ選ぶ側になるという
生物本来の在り方へと人間もなっているわけです
それが起こると何が起こるか
そうです、
女性よりも男性が化粧をする時代が、到来するのです
男性が化粧や脱毛をするといった
美意識が高まっている所以はここにもあったのかもしれないのです
おわりに
以上が、この著書のなかで、
私自身が面白いなと思った箇所でした
他にも、一夫一妻制と一夫多妻制についてや
男女が分かり合えない理由などを
進化心理学的な観点から述べていたりと
かなり興味深い内容がもりもりでした
みなさんもぜひ一度、ご一読ください