読書素人
『どうせ比べるなら、
上手に比べなさい。』
を読んでみた
作者 田山 夢人 夢叶創出版
目次
内容・あらすじ
つい自分と相手を比べてしまって自信がなくなったり、落ち込んだり、そもそも「比べてはいけない」など思っていませんか?
アドラー心理学をこよなく愛するひとりの心理カウンセラーがたどり着いた、「比べる」に縛られるずに軽やかに自分らしい人生を生きていく秘訣を掲載。
これまで1,500件以上の相談実績の中で見えてきた、人生に対して不便に働きやすい「5つの下手な比べ方」や、下手な比べ方から抜け出し、上手に比べる方法などもまとめている。
【目次】
はじめに
第1章 不幸の原因は「比べ方が下手だから」 いつも比べ方が下手な人は縦の関係
「比べる」を「協力する」へ 理想はゴールではない
第2章 「比べる」の下手な使われ方 人生の課題を避けるための手段として比べている あなたは自分の素晴らしさに気づいていない 自分らしさを受け入れた先の未来
第3章 5つの「下手な比べ方」 見た目を比べる 上か下かを比べる 勝ち負けを比べる 正しい間違っているを比べる 幸せか不幸せかを比べる
第4章 「上手に比べる」4つの方法
「便利か不便か」を比べる
「よかった」を探す 「自分にできること」を探す
真ん中を取る
第5章 「自分」を生きる決心をする
さいごに
ボク的みどころ
この一冊を一度読むと、
人間の心理的・本能的な性質も見えてきて面白い。
一つ紹介するとしよう。
みなさんは、
人間の感情を表す言葉で
ポジティブな言葉とネガティブな言葉
どちらが多いかご存じだろうか??
正解は、、
ネガティブな言葉
が圧倒的に多い。
それは、なぜかというと
この本曰く、
人間は動物だからマイナスなことに目がいかなくなることはない。
なぜならこれはある種の動物的本能で、マイナスなところに目がいかないと
生存の危機になってしまう。危機を避けて対処するためにマイナスな部分に
注意が向くようになっている。
ということだ。
以前、
この記事でも記したように、
不安や心配などのネガティブな感情は、
危機回避能力なのだ。
つまり、ネガティブな感情をもつことは当たり前であり、
その感情をうまく危機回避に用いることが重要であるように思う。
なので、無駄に人と比べて
ネガティブな感情を抱いたところで
なにも危機回避にもならず、ただただストレスを抱えるだけなのだ
とボク自身は感じる。
ボク的感想
自分以外の人間がいるという時点で、
他の人と自分の何が違うか、何が一緒かを
無意識的に比べてしまうのは仕方のないことかもしれない。
ただ、この一冊を読んで1つ確信したことがある。
「周りの人がこうなのに、じぶんはこうだ。」
と優劣をつけているのは自分自身であり、
それは勝手極まりない決めつけに過ぎない。
そこにあるのは、単なる違いであり、優劣なんて存在しない。
自分を責める方向で人と比べてもなにもならないということだ。
ボクは今まで
「あのひとはこうでいいな。」とか
「なんで自分はこうなんだろう。」とかを
よく考えてしまう性格だったけれど、
ここ数年は、良い意味で
人に無関心で過ごしている。
他人がどうであろうと、関係ない。
自分は自分。
結構、このマインドを身に付けると、
人の目を気にしなくなるので、
なんでも挑戦しやすくなる気がしている。