読書素人
『バナナの魅力を100文字伝えてください』
を読んだわい
作者 柿内 尚文 かんき出版
目次
内容・あらすじ
僕は、話すのも伝えるのも「超」が10個つくくらい苦手でした。
特に人前で話すのは大の苦手で、学生時代は授業中に手を挙げるなんて恥ずかしくてできない。小学生のときの通信簿にはいつも「積極性が足りない」と書かれていたくらいです。
自分をアピールするのも苦手で、学生時代、就職活動では集団面接が鬼門でした。集団面接ではほかの人がみんなすごい人に思えて、それに比べて自分には自信が持てず、うまく話せなくて落ちるということが何度もありました。社会人になってからも、伝え方がうまくいかず悩むことが多く、たくさんの壁にぶつかっていました。
でも、そんな僕でもこの本に書いている「伝わる構造」と「伝わる技術」を身につけることで、話すのも伝えるのも自信を持てるようになりました(力不足の部分もたくさんありますが)。それまで持ち続けていた「人間関係」や「ビジネス」、そして「話す・伝える」に対するストレスも、完全にではないものの、だいぶ解消して前向きになることができています。
この本には、25年間編集者として1000人以上取材してきた僕が、「伝わるとはどういうことか」を何度も何度も考え、学び、実践しながらやってきたことの積み重ねが書かれています。
・伝えたいことがなかなか伝わらない
・伝えなくちゃいけないとわかっているけど、伝える勇気が出ない
・「どうせ伝わらない」とあきらめている
・「伝えるのが面倒な人」に振り回されていて、どうにかしたい
・もっと多くの人に自分の考え・気持ちを伝えたい
そんな人に読んでもらえたらうれしいです。
ボク的みどころ
この本には、皆さんのご想像通り、
伝え方の技術がかなり述べられている。
しかし、その質は
皆さんのご想像をはるかに超えてくるだろう。
皆さんには直接読んでいただきたいため、
技術の詳細は下記にある「ボク的感想」のなかに
かなり詰め込んだと自負している。
ひとつだけ
みなさんにもすぐに取り組んでいただきたい
例えば、「お~いお茶」
もともとは「缶入り煎茶」として売られていただけだったが、
あるときに商品名を「お~いお茶」に改名。
それを機に、かなり売り上げを伸ばしたらしい。
皆さんがすぐに取り組めるのは
「予定表」だろう。
普段、「仕事」と予定を入れているところを
「金稼ぎ」と入れてもいいかもしれない。
ちなみに、ボクはここ3年間毎日日記を付けているのだが
この本を読んでからは、一日ごとにそれぞれ名前を付けている。
このように、皆さんの「伝わる技術」を磨く
ハウツーがかなり記されているため、
皆さんにも、ぜひご一読願いたい。
ボク的感想
伝わる技術。
これって意外とむずい。
以前、ボクがアルバイトをしていた飲食店で
社員の方がこんなやり取りをしていた。
社員A「さっき伝えたじゃないか。」
社員B「いやいや、来てないですよ。」
ボクはこの時思った。
伝えるのではなく、伝わることが大事だと。
例えば、橋本環奈。
この方は、はじめ「1000年に1度の逸材」と呼ばれ、
注目を集めたアイドルであった。
これがもし、ただ「超かわいいアイドル」とだけ呼ばれていた場合、
果たして、こんなにも世間の注目を集めていただろうか。
この本を読めば、
「いや、この表現テクいな。」となる表現を
街中でいくつも見つけられるようになるかもしれない。
そしたら、通勤通学が
発見の小旅行になること間違いなしですね。