ごくごく普通の社会人読書ブログ

「いいこと読んじゃった」ってなってくれたらうれしいです

#2『嫌われる勇気』を読んだわい

『嫌われる勇気』

 

作者 岸見一郎、古賀史健 ダイヤモンド社

 

内容

嫌われる勇気。

自己啓発本って言ったら何?」って聞かれたら

ほとんどの人が「嫌われる勇気」と答えるかもしれない。

 

この本は、アドラー心理学をもとに物語調にすすむ内容となっている。

 

では、アドラー心理学とはいったいぜんたいなんだという話だ。

 

アドラー心理学の特徴のひとつは「目的論」を基礎にしている点である。

 

原因論」ではなく、「目的論」

つまり、過去に支配されない生き方を求め、「今」を軸に物事を考えることである。

「今」、過去にどんな意味付けをするかで現在の在り方が変わる。

 

たしかに、そうだ。

「なんでこうなったのか」を考えることも勿論大事ではあるが、

重要なのは「これからどうするか」である。

 

例えば、恋人に振られたときだ。

「なんで振られたんだろう。」って考えることも大事だが、

ずっとそんなことを考えているならば、病むこと間違いない。

 

大事なのは「これからどうするか。」だ

新しい出会いを探すのか

別のことに没頭するのか

はたまた、同じ人に復縁を申し出るのか

 

「今」に着目し、過去の出来事を捉えるだけで

これからの選択肢がこんなにも浮かび上がるのだ。

 

また、アドラー心理学では

「すべての悩みは人間関係にある。」と述べた。

 

例えば、仕事。

「仕事を辞めたい。」という悩みを持っていたとしても、

それは「辞めたい。」と言ったら周りになんて思われるか怖いとか

 

「仕事ができない。」という悩みにしても

それは周りになんて思われてるか不安とか

 

尽きるところ、それは人間関係の悩みなのだ。

 

結局、人間は

他人にどう見られるかばかり気にして生きている

 

それこそ、自己中心的な考え方である。

 

学生であれば、

例えば「授業や講義中での質問の場面」

 

まず、手を挙げて質問する人は少ないだろう。

たとえ本当に聞きたい質問を抱えていてもだ。

 

その大方の理由は

「恥ずかしいから」であり、何が恥ずかしいかというと

「他の人に『そんなの聞く意味ある?』って思われるのが嫌だ」

とかの理由になるだろう

 

承認欲求の話もそうだ

他人に認められたい

他人に良い風に思われたい

他人に褒められたい

 

承認欲求というのは

実に不自由な生き方を強いるものである。

常に他人の視線を気にして、他人の顔色をうかがいながら生きるのだ。

 

では、どんな生き方をしていけばいいのか

 

それが「嫌われる勇気」である

 

みどころ

アドラー心理学に基づく話になっているが、心理学に全く詳しくなくても

すらすら読める構成となっている。

また、ポイントがはっきりしているため、スッと理解できる内容ばかりだ。

感想

ボクはこの本を数年前に読了し、

生き方のスタンスを180度とまではいかないが

90度近くは変わったと感じている

 

今でも、他人軸でものごとを考えることは重要視しているが

以前よりかは自分軸で物事を考えることも増えた

 

それが、「人の目をきにしすぎない」ことにつながった

 

また、

ボク自身、自己啓発本をあまり好まないのだが

その理由としては

「いや、それはあなただからでしょ。」とか

「そんなん言われてもな。」ってなることが多いからなのだが、

 

この本に関しては

心理学という面で他人を理解する意味で

かなり役に立つ一冊となった

 

「嫌われる勇気」を書店で手に持ちレジに持っていくと

「あ、この人 なんか悩んでんな?」と思われる心配をする人もいるかもだが

そんなの気にしていては、人生窮屈なだけである

 

もし、本当に恥ずかしいならば

必殺技として、電子書籍をオススメする

 

こんな偉そうなことを抜かしているボクは

絶賛、電子書籍派で

この「嫌われる勇気」ももちろん電子書籍で読了した

 

店員の顔なんて気にする必要全くないのだ