ごくごく普通の社会人読書ブログ

「いいこと読んじゃった」ってなってくれたらうれしいです

#8 『ホワイト ラビット』を読んだわい

『ホワイト ラビット』

 

作者 伊坂幸太郎 新潮社

 

目次

内容

白兎事件。

誘拐犯の妻が誘拐されるという話。

 

仙台の住宅街で起きた人質立てこもり事件。

SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。

息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていくーー。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ!伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX!

あの泥棒も登場します。

www.shinchosha.co.jp

みどころ

この小説は、

様々な登場人物の視点で物事が進んでいく。

 

そして、そこに筆者が割って入ってくるのだ。

 

それも、なんと絶妙なタイミングで。

 

この小説はミステリー小説なため、話が複雑化しているのに加え、

物語が様々な人物の視点で進むため、

「ん?なんだ急に?」みたいな時がある。

 

そのたびに、筆者が読者を置いていかないために

割って入って物語を進めてくれるのだ。

 

そのため、かなり読みやすくなっている。

 

誘拐犯の身内が誘拐される

 

という新たな展開にハラハラドキドキしてしまう

ことお間違いなしであろう。

感想

伊坂幸太郎の小説が原作となった作品がついこの間

話題になっていた中、

全く別の小説『ホワイトラビット』を読んでみたわい

 

この作者が有名なのかどうかすら存じていなかったド素人のボクですが

この小説を読破し、完全にお虜となってしまった。

 

一言で、感想を述べると

「終始、手のひらで踊らされている感」があった。

 

先ほども記したが、

この物語は、普段誘拐犯である男の身内が誘拐されてしまう

という展開を軸に動くが

「ちょっとわからないぞ」と思った瞬間に、作者が

割って入ってきては、読者であるボクの気持ちを代弁してくる。

 

親切に解説してくれるのだが、綺麗に踊らされる。

 

だが、悪い気はしない。それもまた、一興であった。

 

というより、一番の面白さだった。

 

「今見えている星の光は何百年前も前の光」

 

「うーーわ、なるほどな。」って後になって

連続してしまうそんな作品でした。