ごくごく普通の社会人読書ブログ

「いいこと読んじゃった」ってなってくれたらうれしいです

#33 『賞味期限のウソ』

読書素人

『賞味期限のウソ』

を読んでみた

作者 井出 留美 幻冬舎

 

目次

内容・あらすじ

卵の賞味期限は通常、産卵日から3週間だが、実は冬場なら57日間は生食可。
卵に限らず、ほとんどの食品の賞味期限は実際より2割以上短く設定されている。だが消費者の多くは期限を1日でも過ぎた食品は捨て、店では棚の奥の日付が先の商品を選ぶ。小売店も期限よりかなり前に商品を撤去。
その結果、日本は、まだ食べられる食品を大量に廃棄する「食品ロス」大国となっている。しかも消費者は知らずに廃棄のコストを負担させられている。食品をめぐる、この「もったいない」構造に初めてメスを入れた衝撃の書!

www.amazon.co.jp

ボク的みどころ

ボクは知らなかった。

2016年フランスが世界で初めて

 

「食品廃棄禁止法」

を制定したことを。

 

この法律は、簡潔に記すと

「売れ残りの商品を廃棄することを禁止する。」としたもので、

売れ残った商品はボランティア団体などに寄付することを義務付けた法律である。

 

この法律が適用されているのは、

一部の大手店舗らしいが

 

フランスという国の意識の高さをひしひしと感じた。

 

このような内容のほかにも、

消費者の購買心理として

空腹状態で買い物に行くと、購入金額が64%増加する

といった面白い心理学も記述されており、

 

一冊読むだけで、

自分の食品ロスに対する意識の高まりや購買心理を

学ぶことができるので、かなりオススメである。

 

ボク的感想

ボクは賞味期限と消費期限に異様にこだわってしまう方だ。

 

特に、消費期限

 

賞味期限は「一番良い状態でおいしく食べられる期限」であるため、

多少過ぎていても、特に気にしないのだが、

 

消費期限だけは、一日でも過ぎたら食べたくない。

そのため、ボクは必ず消費期限を迎える前に食材を消費仕切るようにしている。

 

フードロスト問題は

今現在、グローバルな問題としてかなり取り上げられている。

 

特に、日本。

みなさんは日本の一日の食品廃棄量をご存知だろうか。

政府によると、

食品ロスとは、食べ残し、売れ残りなどの様々な理由で、食べられるにも関わらず、捨てられてしまう食品である。環境省農林水産省の2020年度の推計によれば、日本の食品ロス量は年間522万トンに達する。そのうち、53パーセント(275万トン)が外食産業や食品製造業などの事業者から、47パーセント(247万トン)が家庭から発生している。

日本の食品ロス量(年間522万トン)を国民一人当たりで換算すると、毎日お茶碗およそ1杯分(約113グラム)の食料を捨てている計算となる。

www.gov-online.go.jp

 

と記されているように、

 

国民一人当たり、一日になんと

 

お茶碗一杯分

 

の食品を廃棄しているというのが現状らしい。

 

この量を多いととるか少ないととるかは

個人の問題意識の差によって変わると思うが、

 

ボク的には、

かなりの量だと思っている。

 

想像してみてほしい。

 

一日に一回、お茶碗一杯の食材を

ゴミ箱に捨てる瞬間を。

 

「そんなこともったいなくてできないよ。」

と思うかもしれないが、

 

現状、間接的にしちゃっているのが現実だ。

 

一人一人の意識改革が

食品ロスの削減につながるのは間違いがないことで

 

改めて、自分の食べる量のキャパを知り、

食品を捨ててしまうことのデメリットを考えてみると良いと思う。

 

ボク自身も、一層

食品ロスに対する意識を改革していかなければならないと感じた。