読書素人
『「優しすぎて損ばかり」がなくなる
感情脳の鍛え方』
を読んでみた
作者 加藤俊徳 すばる舎
目次
内容・あらすじ
なぜ、いつも周りを気にしてばかり? 周りに都合良く動かされて損しているような……
そう感じる理由は「脳」にあります!
・物腰が柔らかくて人なつこい
・人を尊重して自己犠牲に走りやすい
・素直で、自己主張は控えめ
・慎重でリスクを嫌う
・ズルいことをしたり、人を裏切ったりはできない
こういう「優しすぎる性格」の人は要注意!
本書では、感情や気持ちを司る「感情脳」を鍛えるコツを伝授。
自分の気持ちを言語化し、行動をコントロールできるようになり、いろんな悩みやストレスから開放されます!自分はどうしてこんなにふわっとしてもどかしい性格なんだろう。
そんなふうに思ったことがないでしょうか。
つい周りをうかがってしまうとか、いつもグズグズ迷って行動できないとか、どうでもいいことに反発してしまうとか、肝心なときにどっちつかずの態度をとってあとで後悔するなんてことも。
これらは脳がつくり出している「自分がどうしたいのか、自分の気持ちがわからない」状態のときに起こりやすい現象です。
自分がどうしたいのかわからないと、自分を適切にコントロールできず、現実世界でうまくいかないことが多くなってしまいます。
いろんな悩みが出てくる根底に、脳の状態のせいで「自分がどうしたいのかわからない → 考えがまとまらない → 気持ちに一致した行動が起こせない」という現象があるのです。
まずは、以下のチェックリストで自分に当てはまるものをチェックしてみましょう。当てはまる数が多いほど、きっと本書がお役に立ちます!
□率先して人を誘わないけど誘われたら断れない
□面倒くさがり屋で特にやりたいこともない
□その場では平気だったのに、あとで怒りがわくことがある
□人の集まりでは人の目が気になって落ち着かない
□いつもなんとなく自信がなく、未知のことは怖く感じる
□ゲームやスマホなど、特定の作業に没頭しがち
□「どうしたい?」と意見を聞かれるとフリーズする
□普段忙しくて、自分のことをかまっている余裕がない
□将来のことを考えると、不安でたまらない
□他人に強くいわれると「それでいいよ」といってしまう
ボク的みどころ
この一冊は、自己分析などをして
「協調性が高い。」
「優しさに溢れている。」
といったような分析が出てくる方に
ぜひ、読んでいただきたい。
これらの性格は、言い方を変えれば
「自分の気持ちを認識しにくい」
「自分の気持ちには鈍感」
「自分の感情を言語化できていない」
ということになる。
要するに、
「自分の気持ちは鈍感で、
相手の気持ちには敏感になり、
常に物事を相手目線で考える人」
ということになる。
これが正しい正しくないという話ではなく、
自分の生き方として、「自分の感情を大事にできるか」というのは
今後の人生において、重要かもしれない。
ボク的感想
ボクは友人と何かを選択するとき
「なんでもいいよ」スタンスのめんどくさい人間だ。
ただ、この一冊を読み、
それはつまり「自己感情が低い人間」
ということを自覚せざるを得なかった。
共感力の高さというのは、
ある意味では「自分を出さない」ということであり、
いつも周りに合わせてばかりいると、
いつの間にか、「周りの意見が絶対だ」という状態に陥ってしまうのだと。
この一冊を読み
ボク自身、まったく自分の感情を理解していないのだと痛感した。
もっと自分の感情と向き合い、それを表に表現する努力をすれば、
おのずと自分を理解して、他人も理解できることに繋がるのかなと。
感情脳は鍛えられる。