読書素人
『星の王子さま』
を読んでみた
作者 サン=テグジュペリ 新潮社
目次
内容・あらすじ
著者の生誕100年を記念し作られた復刻版。挿絵は著者自身が描いた米オリジナル版そのままの絵が載せられている。これまで親しんできた挿絵と比べると輪郭がはっきりしていて鮮明、そのほかにも「ささいな違い」を見つけながら読み進めていく楽しみもある。
本書は、ストーリーの展開を楽しむ意味においては子ども向けだが、むしろ大人向けのメッセージに満ちていて、本来人間には「心の目」が備わっているということを呼び起こされる。その、真実を見ることのできる「心の目」をもって、大切にしていかなければならないモノを感じ取り、それを生かしていくことで人は豊かになれるはずなのだが、さまざまなことに心を奪われ見えなくなっていき、やがて見ようともしなくなる(王子が訪れた星に住む大人たちは点灯夫以外その象徴のようでもある)。
キツネの言葉「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」は著者からの、大人、そしてこれから大人になる子どもたちへの警鐘なのかもしれない。(加久田秀子)
世界中で愛読されている永遠の名作『星の王子さま』は、1943年にアメリカで出版された初版本と、戦後フランスで刊行されたガリマール社版とを比べると、挿絵の色調やタッチが微妙に異なっていました。サン=テグジュペリ生誕100年を記念して、作者が生前目にした唯一の版である米国版に基づいたオリジナル版をお届けします。
ボク的見どころ
・絵を見せても理解してくれない大人
・見た目で判断する大人
・数字ばかりで大切なことに興味がない大人
・大事なこととそうでないことの区別が出来ない大人
あーーーーーー、
じぶんもぶっちゃけそんな節
ちょっとでもあるかも、、、
って方は読んでみてください。
そうでない方も、読んでください。
この一冊を読むと、
いかに大人という人間がつまらない人間かがわかります。
ボク的感想
誰もが一度は耳にしたことがあるであろうこの作品。
一見、子ども向けの絵本かと思いきや、
大人へのメッセージ性が強く、
なんなら子どもが読んでも全く面白くないのではないか。
素直さ、純粋な心、探求心
この一冊に出てくるどれもが子どもに
失ってほしくない宝物。
ボク自身はもう気づいたら
大人になってしまっているから
いまのこどもたちに
伝えていけたらいいなと感じた作品。
洋画とかもそうだが、やっぱり誰の翻訳も介さずに
原作そのものを読んでみたいと思う。