ごくごく普通の社会人読書ブログ

「いいこと読んじゃった」ってなってくれたらうれしいです

#17 『脱洗脳教育論』

読書素人

『脱洗脳教育論』

を読んでみた

脱洗脳教育論

脱洗脳教育論

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作者 苫米地英人 コグニティブリサーチラボ株式会社

 

目次

内容・あらすじ

本書は、日本の洗脳教育にメスを入れることにより、日本人を洗脳から解放し、真の自由人として幸せに生きる方法を探るための本です。
日本の未来を生きる子供たちが、自分の選んだ道を堂々と自信を持って歩き、幸せになることを、心から願って書かれたものです。

序章では日本人が当たり前と思っている常識を覆す内容、例えば少子化問題が取りざたされて、数年になりますが、果たして少子化になることがいけないことなのか、このいけないと思わせる洗脳メディアが日本を支配している状況をわかりやすく紐解きます。
そして、1章では日本人の価値観は何によって成り立ち、この何かによって日本の教育がダメになったという原因を解き明かします。
2章では日本の教育の近代史から、洗脳教育が徹底的に行われてきた真実を明かします。
そして3章と4章ではこれからの真の教育とは何かを問い直し、どんな教育が未来の子供に大切なのかを考えていきます。

これから生まれてくる子供はどうなってしまうのか、漠然とした不安の正体はこの本で全て理解できるでしょう。そしてその理解こそがこれからの教育をどうすればいいか、日本人ひとりひとりがしっかり考え、洗脳に満ちた世界から脱却し、真の幸せを手に入れることになります。

 

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ボク的みどころ

「日本人は勤勉でよく働く」

 

一見、誉め言葉に思えるこの言葉も、裏を返せば

 

「日本人は奴隷向き」

 

と言っているようなものだ。

奴隷であるからこそ、自己犠牲をいとわずによく働く。

残業もそうかもしれない。

 

特に、教師。

教師を目指す人はもともと真面目で勤勉な方が多い。

 

それゆえ、残業があっても

 

「やりがい」という言葉ひとつに置き換えて

働く人が多い

 

というイメージをボクは勝手に抱いてしまう。

 

働きすぎて休職をする人。

ついこの間、こんなニュースを見た。

2021年度に「心の病」で1カ月以上休んだ公立学校の教員が前年度比15・2%増の1万944人となり、初めて1万人を超えたことが26日、文部科学省の人事行政状況調査で明らかになった。全教員に占める割合も1・19%で過去最高だった。文科省は慢性化する学校現場の長時間労働や、若手教員への負担が増加の背景にあるとみている。

news.yahoo.co.jp

 

学校の先生になりたくて、

頑張って資格を取得し、教員採用試験を受け

はれて学校の先生になったものの、

 

学校の先生が辛くて、

学校の先生を休まざるを得なくなる。

 

こんな残酷な話があっていいのだろうか。

 

ボクはもしかしたら、

「働き方」だけではなく

 

義務教育での

「学び方」も影響しているのではないのかな

 

と感じている。

 

皆さんも一度、ぜひ読んでいただきたい。

ボク的感想

ボクはこの本を一読し、ひとつ思ったことがある。

 

それは、教育のみならずあらゆることに

「疑問視」を持つことが大事だということだ。

 

それが正しいのか正しくないのかに関係なく、

ただ何も考えずに物事を享受するのではなく、

 

今ある「あたりまえ」を疑い、

本当にこのままでいいのかを考える。

 

思考を停止させてはいけない。

考えることを放棄してはならない。

 

ボクはこのように感じた。

 

よく、日本人は

「自分は無宗教だから」っていう。

 

ただ、実はそれは

無宗教ではなく無関心なだけなのだ。

 

無宗教というのは、

「宗教的な考え方に触れ、思考を深めた上で、

神様という存在を信じない」ことであり、

 

今の日本人は、この思考の作業もせずに

無宗教という言葉を乱用している気がする。

 

疑う姿勢。

 

いかに義務教育で身に付けられるか。

 

これが、今後社会で生き延びていく術のひとつなのかもしれない。

 

脱洗脳教育論

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