ごくごく普通の社会人読書ブログ

「いいこと読んじゃった」ってなってくれたらうれしいです

#10 『ゲームは人生の役に立つ』を読んだわい

読者素人『ゲームは人生の役に立つ』

 

 

作者 小幡和輝 エッセンシャル出版社

 

目次

あらすじ

ひまがあるとついついゲームをしてしまうという皆さん。時間とお金を費やして、あなたが手に入れたものは何ですか?

「サッカーや将棋ならいいけどゲームはダメ! 」
「ゲームなんて何の役にも立たない! 」――そんなふうに親から言われてきたのに、結局いまもゲームから離れられないあなた。
あるいは、自分が親になったとき、同じことを子どもに向かって言っているあなた。
それって、どこかで方向転換をしないといけなくありませんか?

10年間の不登校中、ゲームに“3万時間"を費やしたという著者は、高校生のときに起業して社長となり、
その後は国から「内閣府地域活性化伝道師」にも任命され、地域活性化などの仕事に情熱を注いでいます。
では「いつ、どこで」社会人として必要なスキルを学んだのでしょうか?
じつは「ゲームを通じて学んだのだ」と著者は言います。あなたが気づいていないだけで、ゲームにはスキルを高める要素があるのです

一般的に「囲碁や将棋はいいけど(テレビ)ゲームはダメ」という認識がある中で、
著者はゲームの「良い面」やその効果について、実体験を踏まえて一つひとつ丁寧に検証していきます。
また、「スポーツ、脳科学、ゲーム、教育」それぞれの分野の識者との対談を通じて、
ゲームの置かれた状況や今後の展望、教養や生き方にゲームが及ぼすさまざまな影響などについて詳らかにしていきます。

ネットが世界をつなぎ、AIが人間に取って代わる時代となり、ゲームはデジタルの世界で確固たる地位を築いています。
今後も伸び続けていく成長分野のひとつであり、そんなゲームの「良し悪し」を評価する時期はもう過ぎました。
ゲームはすでに生活の一部になっているのです。
したがって、良し悪しではなく、「どうすれば役に立つのか」をポジティブに考える必要があるのではないでしょうか。

そのきっかけになるのが本書です。「ゲームでスキルを高めて仕事や勉強に活かせるならそうしたい! 」「わが子がゲームにハマって困っている」という方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

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ボク的みどころ

「ゲーム」をいうと

どこかで「生産性のない無駄なもの」といったようなイメージを抱かれるかもしれない

 

だがしかし、決してそんなことはない

 

よく、親から

「ゲームばっかしてると馬鹿になるよ」

と言われた経験はないだろうか。

 

この言葉は行間をあまりにも吹き飛ばしている。

 

ゲーム=馬鹿になる

 

ではない。

 

勉強しない=馬鹿になる

 

なのだ。

 

正しくは

「ゲームばっかして勉強しないと馬鹿になるよ」

である。

 

当たり前だ。

 

この本では、この当たり前な話に加えて、

 

人生をゲーム化させる

 

つまり、

 

ゲーミフィケーション

 

について熱く触れられている。

 

要するに、なんでもゲーム化してしまおう。ということだ。

 

例えば、牢屋にぶち込まれた囚人。

 

毎日毎日、することもなく退屈な人生を送りかねないが、

 

このゲーミフィケーション的考え方をすると

 

牢屋に入れられた状態で、

足音だけを聞いてどの看守が来たかを当てるゲームができる。

 

このように退屈な毎日にも楽しさが加わるのだ。

 

この本では、他にも

人生のゲーム化について熱く触れられている。

 

生き方のハウツーにもつながるだろう。

 

ぜひ、ご一読を。

 

ボク的感想

 

ボクは、この本を一読し、

ゲーミフィケーションについてかなり深く賛同した。

 

日常のあらゆる要素をゲームの形にし、学びや仕事を楽しくする。

 

実際、ボクはバイト時代

このゲーミフィケーションを駆使してきついバイトを乗り越えていた。

 

ボクは飲食店のキッチンで働いていたのだが、

オープン前に当日オーダーで使用する分の野菜をかなり仕込まなければならない。

 

ボクは、「ただ仕込んでいてもつまらない」と感じ、

ひとつひとつの仕込みに「タイムアタック性」を付け加えた。

 

要するに、一つ一つの動作に制限時間といったルールを設け、

自分との競争性を見出したのだ。

 

その結果、

日々の仕込みのタイムは自己最高記録をどんどん更新し、

最終的にはどれだけ多くの仕込みを抱えようが

「よし、やったるわ」と自分の仕事に自信を持つようになった。

 

このように、なんでもゲーム化すると人生の役に立つ。

 

受験も然りである。

受験というのは、この本にも記してあるが、

 

要するに、

受験=『点取りゲーム』だ。

 

入試でどのように点をかっさらうか。

大学との直接勝負なわけだ。

 

相手がどんな問題で攻めてくるかを分析し、

問題ごとの時間配分を設定し、

予想だにしないことにも臨機応変に対応する。

 

まさに、ゲームだ。

 

ここまでは、

ゲーミフィケーションを個人レベルで見てきたが、

 

対人レベルにおいても

このゲーミフィケーションは役に立つ。

 

よくゲームばっかしていると、コミュ症になりかねない

 

といったイメージがあるかもしれないが、真逆だ。

 

ゲームにおいては対人関係を意識しなければならないことが山ほどある。

 

ルール設定や、相手の特性、仲間の特性、ハンデの設定

 

社会において、実力差や相手の特性に応じて

ルールやハンデを設定できる人間は重宝されるのではないだろうか。

 

ま、兎にも角にも

『ゲームは人生の役に立つ』ってわけですわ